彫に必要なもの(型紙を用いる場合)
- コピーした型紙を貼る糊・型紙を切るハサミ
- 木に型紙を当て方を記入する鉛筆
- 型を取った木を切るのこぎり
- 型を取った木を削る突き鑿
- 荒彫に使う30㎜程度の平と丸のたたき鑿
- 彫刻刀1式
彩色に必要なもの
- 面裏用漆又は工芸漆(ポリサイト)
- 胡粉(下塗り用、上塗り用)
- にかわ液(水100ccに5gのにかわを溶解したもの)
- 水干絵の具
- 顔彩(顔料)
- 乳鉢・乳棒、絵皿
- メスシリンダー(20ml)
- とうし(#150)
- 各種筆(平筆、彩色筆、たたき筆、面相筆など)
- サンドペーパー
能面を打つ工程
工程1.木曾檜の角材に顔型を写す。 | |
工程2.角材の長手方向の面表になる角を鉈で落とす。 | |
工程3.顔型に添って鋸で余分なところを切り落とす。 | |
工程4.突き鑿で顔型の周囲を均すとともに、裏面との直角を出す。 | |
工程5.裏面を歪、割れから守るために少し彫っておく。 | |
工程6.鑿、彫刻刀で表面を縦型に合うよう彫る。 | |
工程7.横型の1番~アゴまでの横型を合わせながら彫る。 | |
工程8.目、鼻、口の位置を顔型より測って記入する。 | |
工程9.目、鼻、口、耳穴を彫る。 | |
工程10.耳穴を5㎜の鉄棒を熱し焦げ目をつける。 | |
工程11.表面を凹凸がないようにサンドペーパーで均す。 | |
工程12.裏面をポリサイトまたは漆で塗る。 | |
工程13.表面を膠で解いた胡粉を塗る。乾けばサンドペーパーで均す。 | |
工程14.胡粉、水干絵具、膠で液を混ぜ上塗り胡粉を作り塗る。 | |
工程15.顔料(sepiaなど)を水で溶き、布や筆をつかって古色を入れる。 | |
工程16.顔料(vermilionなど)を水で溶き、布や筆をつかって肌色を入れる。 | |
工程17.目、歯を墨で、唇を朱墨で書く。 | |
工程18.眉を薄墨で最後に毛書をする |